平成が終わろうとしている。平成の世に育ち、平成と共に歩んできた筆者には少し名残惜しい気持ちになってしまう。
筆者はそうでもないが、世間的にいえば平成にはあまり良い印象が無いだろう。バブルが弾け、経済は伸び悩む。グローバル化には乗り遅れ、ガラパゴス化してしまう。等だ。
ただ、そんな平成を日本を楽しませてくれた「お笑い芸人」たちがいる。
クールジャパンと言われている漫画、アニメ等が世界で評価されているが、お笑いも評価されていいと思う。
彼らの功績は忘れてはならない。
目次
ダウンタウン
ダウンタウンの影響力
日本のお笑い革命家ダウンタウン。誰が何と言おうと、彼らの功績は絶大であった。今ほど娯楽が多くない初期の平成では、TVが1番の娯楽であった。
携帯電話はもちろん、インターネットも普及していない時代だ。
今ではもう見る影もなくなったが、全盛期、平成初期~中期のダウンタウンはまさに無双状態。毒と狂気と哀愁を兼ね備えた他に類をみない笑いを提供してくれた。
ごっつええかんじ、風穴ダウンタウン、発明将軍、ガキの使いの初期、考える一コマ、ゆるせない話、等々、是非見てほしい。
なにかと炎上する昨今、TVではもうこれ以上のお笑いはできないだろう。今見ても格段に面白い。お笑い番組に心揺さぶられるのはなかなかない。
イジメ問題について
今更になって現在どころか過去のダウンタウンを非難する輩が沸いて出てきている、「イジメを増長する事をやっていた」等だ。
はっきりいってやる、TVは関係ない。いや、多少はあるのかもしれない、が、むしろ救われた人間の方が多い。筆者も、ダウンタウンを見るのが生きがいだった頃があったし、命の恩人といってもいい。
多い少ないの問題じゃないのかもしれないが、それを言うと絶対にSNSのほうがイジメを増長している。性質の悪いイジメはSNSがらみの方が絶対に多い。追いつめられて・・ってニュースはSNSがらみしか聞いたことがない。
TVが、しかもお笑い番組が原因ってきいた事あるか?検討違いも甚だしい、二度とぬかすな陸上選手。イジメの原因はお前の好きなそのSNSが一番の原因なんだよ!しかも過去の事言っても意味ないでしょ、今の問題を追及しろよ。
今の問題というと、お笑いのセクハラ、パワハラ問題ね。時代遅れと言われてる件だ。たしかにそういった差別は無い世の中が理想。悪質なのはもちろんNG。ただ、線引きの問題だ。これはむづかしい、個人個人で見解がことなる。
今、コレを無くそうと頑張ってる芸人がいる、風刺を絡めるのはもちろん良い事だと思うけど、どうでしょう、なんか釈然としない。悪質なセクハラ、パワハラを問題定義し、お笑いに乗っけて世間に訴える?
確かに、問題が表面化され、無くなるは良い事だ。だけども、おそらくアホな奴らは過剰に反応し、より一層バカな事がTVで出来なくなるでしょう。
その先に爆笑は生まれるんでしょうか。ワイン片手に拍手だけ起こって終りじゃないですかね。腹かかえて笑うのが下品みたいな。そんなのが期待されんのかこの先?
笑いって、ある意味イジメの要素があるから面白いんじゃないですか?古い考えなんですかね。
演者同士で成立しているのが前提だが、笑えるならイジメ要素もOKだと思う。視聴者、メディアは過剰にアホな反応しないでほしい。
2丁目軍団
2丁目ワチャチャ劇場
ダウンタウンが上京し、ダウンタウンのお笑いが日本全国に革命を起こす。良くも悪くも、その笑いが「正」となる。
その後、大阪では心斎橋2丁目劇場を舞台に、2丁目軍団なるお笑いブームが巻き起こる。
ジャックナイフこと千原ジュニア(千原兄弟)を筆頭に、ダウンタウンの遺伝子を引き継いだ(影響を受けた)お笑いの猛者達が関西ではTVを席捲していたのです。
ジャリズム、サバンナ、モストデンジャラスコンビ、LALALA、リミテッド、シェイクダウン、スミス夫人、メッセンジャー、中川家、等々。そうそうたるメンバーが集っていた。今でも全員活躍しているという凄さ。
毎日TV(深夜)で見ない日は無い位活躍してた。この時ほどTVが面白い時は無かったですね。
全国でダウンタウン、関西ローカルで2丁目軍団、1990年代のTVはお笑いづけでたまらなかった。
TVでラジオ放送を流すとか(画面は真っ暗)、今考えるとめちゃくちゃな企画があったりしたけど、斬新でオモシロかった。
良くも悪くも「笑える番組」を提供してくれた
前途した良い意味では、ダウンタウンの「言葉のセンス」「フリートーク」「大喜利」の強さがこの時代の芸人に根付いていたように思える。結果、今でも生き残っているメンバーが多い。
悪い意味では、お笑いの「正」がダウンタウン基準になっていたため、違うスタイル(トーク重視ではないスタイルとか)の芸人が憚れていた気がする。加えて「芸人最上主義」になっていて、他の職業を下に見る傾向が強くなっていた。これはいけない。が、それほど当時のお笑いの地位は高く崇められていた。
ジャックナイフのJrは大阪で成功をおさめ、東京進出するが泣かず飛ばす。今揶揄されている「バターナイフ」に成り下がり、ようやくブレイクを果たす。
次いでケンコバ、サバンナ、陣内、タムケン等の2丁目軍団が東京でブレイク。これは大阪時代から見てきた筆者にはたまらなくうれしかった。
なにはともあれ、われわれ30代の関西出身の青春は、ダウンタウンと2丁目軍団に楽しませてもらったのです。
尊敬と感謝しかありません。
天然素材
動きと勢いの笑いの強さ
2丁目軍団と時同じく、吉本天然素材が活躍。こちらもそうそうたるメンバー。
雨上がり決死隊、フジワラ、ナインティナイン、チュッパチャプス、バッファロー五郎、だ。最高のメンバーが揃っている。今なお活躍しているのは言うまでもない。
2丁目軍団の「ダウンタウンの遺伝子」的要素は無く、逆を行くダンスや歌、動きと勢いで笑いを取っていた。当時は2丁目に圧倒的に押されていたが、筆者は同じくらい好きだった。単純に面白かったし、やっぱり笑いもいろんなスタンスがあったほうが良い。
この頃のご時世に、ダウンタウンの逆を行く笑いの取り方をしていたからすごい。
当時は2丁目軍団と仲が悪く、心斎橋でばったり出くわした事があった時は、千原Jrから「お笑いストリートファイトやろうぜ」とけしかけられたのは有名な話である。怖い、怖すぎるダウンタウンの遺伝子。。
上京後の天素
ナインティナインを筆頭に、次々と東京進出を成功させた天然素材。
なかでも、ナインティナインはやっぱり面白かった。
動きと勢いを武器に、初期のぐるぐる99や、なんだっけ、忘れたけどとにかく深夜帯の番組は、企画とナインティナインの相性が抜群で、涙出るほど笑わせてもらった。
お笑い番組ってやっぱり、深夜帯が面白い。攻めた企画が見れますからね。(今はほぼ皆無ですけど。。)
99のあとに雨上がり、フジワラが続き、これもうれしかったですね。
天素はダウンタウンに対抗した勇者です。
まとめ
筆者はとにかくお笑いが好きである。
カトちゃんケンちゃんと新喜劇にお笑いを教わり、
ひょうきん族のさんま、たけしでちびる位笑った。
ダウンタウンには命を救われたし、
2丁目、天然素材も腹かかえて笑わせてくれた。
他はどうあれ、お笑いに関してはリアルタイムで色んな番組が見れた。とてもいい時代に生まれてきたと思います。
次の時代はどうなるかわかりませんが、笑いに関しては恐らく、衰退してくんだろうなあ。。