2021/12/15 よりサイトリニューアルしました

インターネット固定回線の無くなる日「光回線10Gbpsの高速化もいずれ5Gに飲まれる」

固定回線と5G

5Gの商用サービスが始まりました。インフラはまだまだ追いついていない状況ですが、今後数年で本格的な5Gをより身近に体験できることになるでしょう。

5Gは携帯電話網を利用しての移動通信システムで、4Gの上位規格になります。

通信速速度は4Gの100倍とされており、理論値では今のところ10GbpsがMAXとされていますが、いずれは20Gbpsまで高速化されるそうです。(実行速度はもっと遅いけど)

※歴代の移動通信規格~5Gについてはこちらで詳細をまとめています。↓

 

5Gは高速・大容量通信であるため、ネットワーク上に多くのトラフィックを生み出しますが、それに耐えるべくエッジコンピューティングや基地局とのセッション簡易化等、ネットワークも進化していきます。

つまり、5Gでも「データ使い放題」が可能になる時代になります。(今もあるけど、数年後とは規模があきらかに違う。)

となれば、家庭で契約している「固定回線」の必要性はどうなるでしょうか?

固定回線のメリットとしては、

・高速

・データ使用無制限

・ローカル環境を構築できる(ファイル共有)

・サーバー立てたりできる

・SIM無しでも利用できる

・家電をネットワーク接続できる(WIFI)

などが挙げられます。けっこうありますね。

確かに現時点では価値があります。この先もまだまだ利用はされるでしょう。

しかし、これらは全て、5Gでカバー出来る日が来ます。(SIM無しは無理だけど。)

今回は、5Gがあれば固定回線がいらなくなる理由をまとめたいと思います。

固定回線の速度を超えちゃう(もしくはほぼ同じ)

フレッツ光クロス等は10Gbps

5Gサービスが始まった経緯もあると思いますが、固定回線でも高速サービスが始まっています。

少し前までは1Gbpsが上限でしたが、フレッツ光クロス、au光ホーム10ギガ、NURO光10ギガなど、10Gbpsの高速サービスを提供しています。(フレッツは4月から)

前途した通り、5Gになれば通信速度は10Gbps、いずれは20Gbpsと言われているのでついに固定回線の速度と同等、それ以上になってしまったんですね。

WIFI6(ax)も10Gbps

いまや固定回線に必須の無線LANアクセスポイント。WIFI接続の最新規格はWIFI6(ax)ですが、これも速度が10Gbps。

4Gでは100Mでればいい方ですのでWIFIの恩恵は大きかったですが、5GになればWIFIにつながなくても速度は変わりません。

5Gと同じ程度であれば、とりあえず「速度」の面では恩恵がないですね。

※WIFIの歴代規格についてはこちらでまとめています。↓

 

データが無制限で利用できちゃう

5G通信環境の恩恵

5Gの「高速、大容量」「多数接続」「低遅延」を実現するネットワークが構築されれば、5Gの膨大なデータをも無制限で利用することが可能になると言われています。

例えば、冒頭に書いたエッジコンピューティングや基地局とのセッション簡易化、衛星を使った通信等で膨大なデータ量を正確にさばけるようになるのです。

※エッジコンピューティング、衛星通信についてはこちらで詳しくまとめています。↓

これは、固定回線の「データ使用無制限」のメリットもなくなる事になります。

ファイルの共有はクラウドで

家庭にLAN構築をせずとも、クラウド上でローカルな環境を構築する事は可能です。

例えば「MARKERS」ってアプリが5Gで利用できますが、これがあれば高品質な映像撮影から編集、クラウドに様々なコンテンツを保存、共有、と一通りの作業が可能になります。

クラウドからのコンテンツ再生時のパケットも気にする必要なし。

家庭にサーバーを立てたり、ローカル環境がなくても、クラウドで代替えが可能になります。

IOTで家電も5Gにつながっちゃう

5Gでスマートホーム化

現在、スマート家電はWIFIで無線LAN接続し、そこからネットワークに出ていきます。

しかし、5Gは「多数接続」の「IOT」という側面も持っている為、家電においてもいずれは5Gに接続できる日が来るはずです。

となれば、この面でも固定回線は不要になります。

※スマートホームについてはこちらでまとめています。↓

SIM無しスマホのWIFIメリットについて

唯一5Gが真似できない固定回線のメリットとして、「SIM無し端末のネット接続」があります。WIFIを使うから当たり前ですけど。

ただし、5G並みサービスを利用しようと思えば、固定回線の高速化はもちろん、5G用の端末が必要になります。

それならば、固定回線に費用は払わず、MNOに絞って5Gサービスを契約した方が良いような気がします。

でも、MVNOが5Gサービスを始めるならば、恐らくパケットの上限はかかるはずですので、そこの分野では固定回線に一定の需要があるかもしれないですね。

インターネット固定回線の無くなる日「光回線10Gbpsの高速化もいずれ5Gに飲まれる」まとめ

固定回線のメリットである、「高速」「パケ放題」「LAN構築」「サーバー設置」「WIFI接続」について、「WIFI接続」以外は5Gで賄える時代になりそうです。

ただ、5Gが本格的に普及するまでにはもう少し時間がかかると思いますので、しばらくは固定回線と5Gの共存が続くでしょう。

最後に、「WIFI接続」のメリットとして、「SIM無し端末のネット接続が可能」があります。これは前途したように、MVNOが制限付きの5Gサービスを提供した際などには恩恵があります。

どのくらいの需要があるかは不明ですが、この辺りが固定回線の生命線になるような気がします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です