PCの購入の際に一番気になるのが用途に合ったスペックなのか?だと思います。
多少詳しい方ならスペック表見て理解できるんでしょうけど、苦手な方はあまり分からないと思いますので用途にあったPCを選ぶのに結構苦慮するんじゃないかと思います。
そうなると、使いこなせない高額なハイスペック品を買ってしまったり、はたまた安さに負けてぽんこつ品を手に入れてしまったりしてしまいます。
こういったことを回避するためには、購入するPCを「CPUの性能で判断する」事が一番手っ取り早いと思います。
CPUっていっぱい種類があるので、機械に疎い方ならおそらくcorei7なら良いって位の認識でしょう。
これは間違っていないんですけど、正確に言えば「Intel製CPUのcoreシリーズの、ある世代の中で一番上位」の規格になるんですね。
よくチラシなんかで「corei7PCが5万円!」とか見かけますけど、この類はまず何世代か前の古いやつで、安くてあたりまえなんですよね、もはやそんなに性能はよくないやつなんで。世代の中じゃトップの能力だけど、その世代自体が古くなってるって事ですね。
ですから、CPUに関する知識をある程度頭に放り込んでおけば、corei7でもあまり性能のよくないPCだと認識できる訳です。逆に、手におえないハイスペックマシンも把握できるわけです。
PCのスペックはもちろん一概にCPUの性能で決まるわけではないですが、基本的にメーカーの完成品で販売されているものはチップセット(マザーボード)がちゃんとマッチしてるのを搭載していると思うので、ボトルネックでCPUの力発揮できないなんてこともないと思うのです。
メモリやストレージ、各種インターフェースは別なので考えないとだめですが、スペックに関して言えば、CPUの性能で決めてもいい感じがします。
とういう事で、今回は「自分にあったPCの見つけ方」の最大のポイントとなる「CPUの性能の調べ方」について簡単にまとめたいと思います。
目次
CPUについて
メーカーとシリーズの特徴
CPUは大きく分けて2社が生産しています。1つ目がIntelで、2つ目はAMDです。
Intelは主に「Core」「Pentium」「Celeron」「Atom」のシリーズがあり、上位ほど性能が良いです。
AMDでは「Ryzen」が有名です。他もあるけど割愛。
理由は後述しますが、基本的にはIntel「Core」シリーズ、もしくはAMD「Ryzen」シリーズが良しとされています。
型番の読み方
Intel「Core」シリーズについては図の通りです。
始めにi3~i7のシリーズ表記があり、続いての数字は4桁目が世代を表します(10世代は5桁と4桁)。あとの3桁は性能を表しています。
これらは基本的に数字が上がるほど高性能になります。
最後のアルファベットは規格を表していて、こちらでも性能が変わります。下記にて一部抜粋して記載します。
X | 高性能(デスクトップ) |
K | オーバークロック可(デスクトップ) |
M | 省電力(ノートPC) |
U | 省電力(ノートPC) |
AMD「Ryzen」は割愛。
具体的な性能について
ベンチマークで数値化された性能を確認
前途したCPUのシリーズ、世代、性能、規格に加え、CPUにはデータの処理速度を表すクロック数であったり、並列処理能力を表すコア数、スレッド数などがあり、これがCPUのパフォーマンスになります。
しかしそれが分かったところで、実際に使ってみない事には分からないと思います。
そこで役に立つのが「ベンチマーク」です。CPUの能力を数値化してくれるので、非常に分かりやすいです。下記サイトでは、各CPUのベンチマーク結果を掲載しているので簡単に情報が手に入ります。
あとは調べたベンチマーク結果をもとに、下記の基準にあてはめればだいたい自分の求めているPCにたどり着けると思います。
そうすると、Intel「Core」シリーズ、もしくはAMD「Ryzen」シリーズ以外のCPUはあまりよろしくない事が分かるはずです。
・19000~・・・ゲームで高いFPSを目指す時、プロフェッショナルなクリエイティブ用途。圧倒的じゃないか
・11500 – 19000・・・複数アプリでのハードなPC作業も余裕でこなせ速い。高度な3Dゲームを快適にしたい場合
・8000 – 11500・・・日常的なPC使いでは余裕のパフォーマンス、動画編集やゲームも快適にこなせる
・5500 – 8000・・・日常的なPC使いで遅いとは思わないレベル。テレワークではこれぐらいは欲しい。
・3000 – 5500・・・体感的な引っかかりが稀に気になるレベル。裏でウイルススキャンとか走ると辛い
・2000 – 3000・・・動画やブラウザでの引っかかりがあり、若干イライラさせられる、遅い
PCRECOMMEND 2020様より引用
メモリ、ストレージ、各種インターフェース
完成品のPCで気にするところといえば、あとは「メモリ」「ストレージ」「インターフェース」になるでしょう。
ウィンドウズ10で言えば、64ビット版で約20GBのストレージと2GBのメモリをOSだけで占有してしまいます。
したがって、メモリは4GBだとすぐに足りなくなっちゃうんで、8GB以上が良いと思われます。
ストレージもSSDの方が断然HDDより読み書きが高速なので、極力SSDを選んだ方が良いと思います。
容量が足りなければOSや主要のアプリをSSDにいれて、その他をHDDに入れるやりかたもあります。値段に応じて考えればいいですね。
インターフェースは光学ドライブとか、typec pdとか、この辺は用途に合わせやすいので好きなものをチョイスするだけですね。
まとめ
CPUが用途に合ったスコアを出しているPCを探し、メモリ、ストレージ、各インターフェースが希望を満たしていれば、自分にぴったりのPCになると思います。
ちなみにベンチマークの信頼性ですが、筆者でいうと「i5 8250U」のCPUを積んだPCを使用してますので、ベンチマークは「6247」になります。
前途した内容にあてはめると「5500 – 8000・・・日常的なPC使いで遅いとは思わないレベル。テレワークではこれぐらいは欲しい。」ですが、個人的には一つ上の「日常的なPC使いでは余裕のパフォーマンス」に近い感覚です。
つまり、少し辛めの判定をしている感じなので、上の内容を基準にしても良いと思います。