筆者は家庭内LANを構築しており、そこにサーバー(NAS)を設置してスマートフォンからファイル共有アプリ(esエクスプローラー)を使用してデータの移動、再生などを無線にて行っています。
※esエクスプローラーの詳細はコチラ→「esファイルエクスプローラー」スマートフォンファイル共有アプリを使ってみよう!
これは非常に便利なアプリで、VPN接続をすると外出先からでも家のサーバーにアクセスする事が可能です。
※VPN接続の詳細はコチラ→VPN接続を利用してみよう!「スマートフォンを外出先から家庭のLANに接続する方法。」
この同じLAN内の環境下にあれば、他の機器にアクセスできる機能を主に「SMB」(Server Message Block)と呼び、基本Windowsを中心とした環境で使用できます。
しかし、このSMBにはバージョンが存在し、それによってはアクセスが出来なくなる事象が発生致します。
今回は、SMBの通信プロトコル、アクセスが出来ない場合の対処法を簡単にまとめたいと思います。
目次
SMB(Server Message Block)とは
LANでファイル共有
前途したように、基本Windowsを中心とした環境で、LAN内でデータのやりとりをする通信プロトコルになります。
Windows以外の機器でも、例えばスマホであれば「esエクスプローラー」等のアプリを使用することで、Windows PCやNAS等、SMB機能がある機器にアクセスすることが可能になります。
バージョン
SMBにはバージョンが存在し、SMB1、SMB2、SMB3、のバージョンがあります。
上位のバージョンほど、セキュリティ面が強化されているので、基本上位のバージョンが実装されている場合はそのままのバージョンを使用します。
Windows 以外でのSMB利用
MacではSMBの利用が可能みたいですが、リナックスOSでは基本SMB通信が出来ません。そこで、「samba」と呼ばれるマイクロソフト提供のフリーソフトをインストールする事で、SMBネットワークを共有できるようになります。
これはスマホでいう所の「esエクスプローラー」などに該当します。
SMB通信は、オートネゴシエーションで、下位互換での通信は可能です。
ただし、例えばクライアント側がバージョン1しか対応しておらず、サーバー側がバージョン3しか対応していなければサーバーにアクセスが出来ない状況に陥ってしまいます。
アクセスが出来ない場合の対処法
クライアント側のSMBのバージョンを上げる
例えば、esエクスプローラーではSMBのバージョンが1なんですね。アクセスするサーバー側のSMBがバージョン1に対応していない場合、前途した通りアクセス出来ない状態となります。
esエクスプローラーでアクセスしたい場合は、課金することでSMBのバージョンアップが可能ですので、それで解決できます。
ただ、有料はやはり避けたいところですので、別途「X-Plore」アプリをインストールして頂くと問題は解決いたします。無料ですし、バージョンが2以上に対応している為です。
X-Ploreの設定は、ほぼesエクスプローラーと同じですので、esを使ったことがあれば問題なく使用できるかと思います。
サーバー側のSMB下位バージョンを有効にする
ウィンドウズ10ではバージョン3が使用されていますので、設定でSMBのバージョン1を有効化する事でアクセスが可能になります。
ただし、セキュリティ面が弱くなる為、推奨はされていません。
esファイルエクスプローラーでアクセス出来ない場合の対処法「X-PloreでSMBバージョン解決!」まとめ
筆者はesエクスプローラーに慣れているので極力これを使ってるのですが、さすがにアクセスが出来ないとなると、無料の「X-Plore」に魅力を感じてしまいます。
しかもこのX-Plore、なかなか使い勝手がいいです。
操作はesエクスプローラとだいたい同じなうえ、esでは表示されていなかった動画のサムネイルがなんと表示されています。しかもDLNAの機能もついてるので、幅広い使い方ができますね。
ただネックがあるのは、サーバーから音楽を連続再生していると「ビールおごってください」みたいなポップアップが出てきてチップを要求されます(要は課金)。消せばそのまままた使えるんですけど、定期的にそのポップアップがでます。それが我慢できるならば、X-Ploreに乗り換えてもいいと思いましたね。
てか今後SMBのバージョンは1で対応出来なくなりそうなんで、esエクスプローラは無料での利用が難しくなりそうですね。
X-Plore、なかなかいいです。一度お試しあれ。