※以下スマホから家のVPNサーバー接続(Open VPN、IPsec)を基準としての考えになります。
基本的にVPN接続で通信する場合、通信速度は遅くなってしまいます。
これは例えば家にVPNサーバーを立てているとすると、WEBにアクセスする場合などは都度家のルーター経由でアクセスする為ににロスが発生するんですね。
この場合ですと「MTU」と呼ばれる一度に処理するパケットの値を変更する事である程度速度が改善される事もあるそうですが、筆者の場合あまり改善は見られませんでした。
そこで色々と改善策を模索していたところ、ある方法にたどり着きました。
「回線が空いている時間帯にVPN接続し、そのまま混雑時に利用するまで切断しない」です。
劇的な速度の改善には結びつきませんが、例えば低画質のyoutubeの視聴すらできなかったのが可能になったります。家のサーバーのコンテンツ再生とかもOK。
MVNO等の比較的に通信速度が出にくいデバイスだと非常に恩恵があるかと思います。
今回はこのVPN接続の通信速度改善方法についてまとめたいと思います。
※VPN接続についてはこちらで詳細をまとめています↓
目次
VPN接続で速度が出ない時に確認する事
平常時の通信速度を把握する
冒頭にもかきましたが、IP secやOpen VPN接続は通信速度が落ちてしまいます。
まず確認するのは平常時(スマホキャリアの通信網)の通信速度はどれくらい出ているか、です。
例えばMVNO端末で数Kbps位しか出てないのであれば、それはもうあきらめるしかありません。WIFIスポットなどあるていどの速度を確保できる所からでないと利用はきびしくなります。
変わって数Mbps出ているのであれば、VPN接続しても約半分程度の速度は出るはずです。基本的には問題なくVPN接続で動画などを視聴出来るはずです。
速度改善方法について
平常時の速度が出ている場合
この場合ですと基本的にはスムーズにVPN接続で通信できるはずです。
この状況である程度の速度が出ないのであれば、VPN接続自体がうまく出来ていない可能性があります。
月並みですが、電源のON,OFFや再度VPN接続を試みると改善する場合が多いです。
平常時の速度が出ていない場合
MVNO等の比較的速度が出ない端末ですと、VPN接続である程度の速度を求める事は困難です。
しかし、時間帯によっては3Mbps~10Mbps位は出るんじゃないでしょうか。そこを狙います。
今回発見したのが、回線が空いている時間帯(深夜~明けがた)にVPN接続をしておくと、回線が混む時間帯でも問題なくコンテンツの再生が出る事です。
もちろん通信速度は平常時の速度と比例するので下がっているのですが、下がり方が少し緩和されているイメージです。
筆者であれば今TONEモバイルを利用していますが、朝の通勤時間なんかはVPN接続すると動画などのコンテンツは一切視聴できませんでした。平常時で1MbpsくらいなんでVPNだと2~300Kbpsくらい。
それが上記内容だと500Kbps以上は出るんで結構いろんなコンテンツが見れたりします。
どういったメカニズムかは分かりませんが、とにかくこの方法であれば少なからずVPN接続で最低限のコンテンツは利用できると思います。(低画質動画再生、家のサーバーの音楽再生など)
ちなみに一度VPN接続を切ると、速度は一気に低下します。
VPN接続の通信速度が遅い場合の改善方法「回線が空いてる時間帯からVPN接続をつなぎっぱなしにする」まとめ
メカニズムが分からないだけに、動画再生であればキャッシュが残ってたせいかとも考えましたが、初見の動画も視聴できたのでキャッシュは関係なさそうです。
不思議な現象ではありますが、もしVPN接続 (Open VPN、IPsec) での通信に不満があるのであれば、一度この方法を試してみて下さい。
※なぜ速度改善につながるかの理由が説明できないだけに、効果があるとはいいきれません。その時はゴメンナサイ。
VPN接続の利点は接続先のサーバーのコンテンツを利用できるだけでなく、パケット制限がかからないといったメリットもあります。(これはグレーゾーン。。)通信速度の改善は役立つ事でしょう。
筆者はこの方法で高速チケットを購入することなく、家にあるコンテンツを通勤時に利用してます。