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楽天miniの使用周波数勝手に変えちゃった問題「キャリアの回線」「端末の対応バンド」「技適マーク」を用いて分かりやすく解説

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ちょっとありえないようなニュースが飛び込んできました、楽天モバイルオリジナル端末の「楽天mini」が、利用できる周波数帯を勝手に変更しちゃったんですね。(あるロットから)

端末は利用できる周波数帯(以下バンド)が決まっていて、事前にその利用するバンドを国に報告しなければなりません。国の許可があって初めてそのバンドを利用できるわけですね。後述しますが、その基準を満たしている証拠として「技適マーク」が与えられます。

電波はあらゆる分野で利用されていますので、勝手に使われちゃ問題があります。航空無線とか混信しちゃまずいですから。そこを整備する意味でも技適の認証は必要なのです。

で、今回なにが問題かというと、技適の認証後「国の許可なくバンドを変更」したからなんです。つまり、再度技適の認証が必要なはずですが、してないって事です。電波法違反になるんじゃないでしょうか。

とりあえず、バンドは元の状態にソフトウェアの更新や回収で対応するそうですが。

以上が楽天mini騒動のざっくりした内容になりますが、もう少し分かりやすく「キャリアの回線」「楽天miniのバンド」「技適マーク」に触れつつまとめてみたいと思います。

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キャリアの回線(4G)

ドコモauソフトバンク楽天
バンド1(2.1GHz)〇(主要)〇(主要)〇(主要)
バンド3(1.8GHz)〇(主要)〇(主要)〇(主要)
バンド8(900MHz)〇(主要)
バンド11(1.5GHz)
バンド18(800MHz)〇(主要)
バンド19(800MHz)〇(主要)
バンド21(1.5GHz)
バンド26(800MHz)〇(主要)
バンド28(700MHz)
バンド41(2.5GHz)
バンド42(3.5GHz)
キャリアの4Gバンド割り当て状況

 

キャリアの回線にも、それぞれ国から利用できるバンドが指定されています。

図のとおりですが、キャリアの回線もこれ以外のバンドを利用するのはもちろんNGです。

ちなみに楽天は、自社回線の電波が届かない場合はauの回線を利用できるので、端末がauのバンドに対応していればそのバンドは使えます。(eSIMを変更すればそちらにも依存します。)

今回の騒動では、楽天miniが使えるはずの「auのバンド1」を利用できなくなった事が1つ挙げられます。端末側の問題ですが。

楽天miniの対応バンド

1819262841
やっちゃう前

 

楽天モバイルは4Gでは「バンド3」しか割り当てられていませんので、エリアが狭く、そこを補填する為にauの回線を借りています。

図の通り、やっちゃう前ではauのバンド1、18、26と主要のエリアをカバー出来ています。

345181926283841
やっちゃった後

 

ところがやっちゃった後です、バンド1が消えています。そして代わりに4、5、38が増えています。

バンド1が消えている

au回線の主要バンドの一部が利用できないので、場所によっては通信出来ない事象が起こるはずです。

バンド1は2.1GHz帯なので、比較的人口の多い都市部で利用されていると思われます。

バンド3の1.8GHz帯を自社回線で保有しているため、もしかするとそれでカバーできると思ったのかもしれませんね。

しかしこれが原因で一般ユーザーに変更がばれてしまい、今に至ります。繋がりが悪くなって調べたのかは不明ですが、なんにせよユーザーをなめてはいけませんね。よく見つけたなと感心します。

バンド4,5,38が増えている

バンド4,5,38は、キャリア回線を見ると分かりますが、どのキャリアも使用していません。

つまり、これは「海外向け」に利用するバンドとなります。

楽天は、「海外で使えるバンドを強くしたかったが、使用できるバンドの上限があるので、1を消して増やした。」とコメントしています。そして勝手に変更。(むちゃくちゃやな。)

変えたい気持ちはわかるけど、勝手にやっちゃうってのが信じられないですね、こんなに大手企業なんですから、絶対ダメって分かってたはずなんですけどね。。なんか裏ありそうだな。

技適マークについて

技適マークは、電波法令で定めている技術基準に適合している無線機であることを証明するマークで、個々の無線機に付けられています。

技術基準に適合しているかの証明は、総務大臣の登録を受けた認証機関が実施します。国に使用許可を取るようなもんですね。

郵便ポストに雷のマークみたいなシールです。これが張られていなければ、国内では基本、その無線機器を利用できません。

もちろん、スマホはこれに該当します。

ついていなければ、使ってはいけないので、電波法に違反する事になります。

で、今回の楽天の件ですが、技適マークはついているけど、その後に仕様変更かってにしちゃってるので、再度証明してもらうのが普通なんですよね。

ですが、もちろんそれは、やってない。

まとめ

・あるロットから国の認証を得ずに楽天mini使用バンド変更をやっちゃった。

・あらたに技適認証がとれていないので他の設備に影響が出る可能性あり。

・バンド1が使えないので一部地域で通信障害発生の恐れ。

・バンド4,5,38が増えたので海外でつながりやすい。

・変更した理由は「海外で使えるバンドを増やしたい」。

・回収やアップデートでもとに戻す予定。

今回の件、楽天がひたすらあやまってますけど、なんか腑に落ちないんですよね、大手がこんな不正やっちゃうかなと。

気になるのが楽天mini製造もとのウィコー。ここが勝手になんかやらかしたんじゃないかと。でもだとしたら楽天はウィコーのミスですとハッキリいうでしょうしね。わかんないな。

とにかく、楽天が悪いのは確かですけど、システムで防ぐことは出来なかったんですかね、例えばauのバンド1につながる楽天モバイルが少ないとか、対応バンドの情報だとかをコアネットワークのどっかで感知するとか(あくまで例え)。楽天が隠蔽してたとしても、他のキャリアのコアネットワークで引っ掛けれそうな気もするんですけどね。

あとは製造元で勝手にバンド変更できなくするとか、よくわかんないけど、不正を防ぐ方法は今後なにかしら必要になってきそうですね。いちユーザーに発見されるってとんでもないことですよ。 今回は表にのせませんでしたが、5Gのバンドはすでに各キャリアに割り振られています。なにか手を打たないと、またこういった事象が起こるような気もします。

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