スマートフォンのデジタルカメラ機能がどんどん進化してますね。それに伴い、コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)等の利用がかなり少なくなっているんではないでしょうか。こだわりが無ければスマートフォンのカメラで十分ですから。とはいえ、やはりシーンによってはコンデジ等、単体としてのカメラの方が圧倒的な綺麗さを映し出してくれるため、まだまだ需要が無くなる事はないでしょう。今回は、そんなカメラについて、仕組みや種類等を簡単に説明したいと思います。
目次
デジタルカメラの仕組み
画像処理
デジタルカメラは、レンズから取り入れた光(風景)をイメージセンサーにて処理し、映像に変換させています。(過去のフィルムカメラは、イメージセンサー部にフィルムがありました。)これは、スマートフォンのカメラやコンデジ等も原理は同じです。
画素数
デジタルカメラが処理できる最少単位を「画素」と呼びます。これはTVの解像度と似たようなものであり、例えば、カメラの画素数が3M(300万画素)であれば、フルHDのモニタは 1920×1080=約2M(207.36万画素) になるので、フルHDのモニタでは3Mの画素数があるカメラで十分という事が分かります。
※TVの仕組み(画素)についてはコチラ→「4KTVは買いか?」知ってそうで知らないテレビと放送の仕組み
ズーム機能
デジタルズーム
主に、スマホやコンデジで使用されているズーム機能です。倍率を大幅にあげる事が可能ですが(×10とか)、仕組み上、倍率があがるにつれ画像が粗くなってしまうのがネックです。というのは、倍率1で映し出されている画像をトリミング(切り取り)し、その画像をズームしているようなものだからです。つまり、3Mの画素であれば、2倍ズームすると150万画素になり、粗さが目立つということです。
光学ズーム
主に、一眼レフやミラーレス等のカメラで使用されています。こちらも倍率を大幅にあげる事が可能ですが、無劣化である事が最大の特徴です。仕組みは望遠鏡で覗く感じをイメージして頂ければ分かりやすいと思います。大きなレンズが必要になるので、小型化が困難であることと、高価になります。
ハイブリッドズーム
こちらは最近スマホ等に搭載されているデュアルカメラ、トリプルカメラなどですね。カメラが複数あることにより、今までのデジタルズームと光学ズームを合わせる事が可能になりました。光学ズームのみに比べるとまだ粗さは出ますが、倍率5倍位ならあまり気にならない位ズームが可能になっています。また、広角な撮影も可能になっています。
絞り(F値)
レンズから入り込む光を調節する部分で、レンズの中に備わっています。入り込む光の量は、穴の大きさを変える事で調節しています。F値は F1.4~F22 で表され、値が小さいほど穴が大きく(多く光が通る)、値が大きいほど穴が小さくなる(光の通りは少ない)。これは、ピントの合っている距離、つまり写真のぼけ具合に影響します。写真のぼけ具合は、F値が大きいほど大きくぼけ、小さいほど小さくぼける。味を出すために必要な機能ですね。
カメラの種類
スマホのカメラ
インカメラとアウトカメラの2つが主流ですね。最近はインカメラが10M、アウトカメラが20M、とかなり高い画素数の物が登場しています。また前途したように複数のカメラが搭載されています。画素数は、映し出すモニターの事を考えるとそんなにいらないんですが、ズームの際に差が出ます。画素の向上と光学ハイブリッドズームの機能により、倍率をあげても画面の粗さが目立たなくなってきています。
コンパクトデジタルカメラ
デジカメといえばこれをさして言いますよね。ぴんきりですが、高価なものなら光学ズームを搭載しており、遠くまで劣化なしで撮影が可能。コンパクトであるため、持ち運びが非常に楽であるが、スマートフォンカメラとの差別化が無くなってきている為、需要は少なくなっています。レンズの交換は出来ない。
一眼レフカメラ
カメラの王様。画像処理が他のものと異なり、レンズから取り込んだ光がカメラ内部の鏡に反射し、ファインダーから直接リアルタイムに風景を見る事が出来ます。他のカメラは光から映像へ変換後、モニタで確認する流れで若干のタイムラグが発生するが、一眼レフではそれが無い。つまり、遅れなくシャッターを切る事ができる。シャッターを切ると鏡が上がり、イメージセンサーに直接光が当たる仕組み。光学ズームであり、レンズや画像センサーも大きなものを使用できる事から、非常に高価であり、重量もある。手軽には持ち運べないので、プロ向けですね。用途によりレンズの交換が可能。
ミラーレス一眼カメラ
一眼レフのミラーをとっぱらった形状。つまりコンデジと仕組みは同じです。違いはレンズの交換が可能である事。一眼レフ同等の機能を持ち合わせ、かつ軽量であり、容易に持ち運べる事から、プロからアマまでカメラ好きに人気がある。
ハンディタイプビデオカメラ
光学ズーム搭載で長時間の連続撮影が可能。モニター位置を調節出来る為、顔から離しての撮影が可能。運動会とか子供の行事には必需品といっても良いですよね。
360°カメラ
最近脚光を浴び始めたカメラですね。youtubeでも360ビュー動画がアップされてますし、今後もっと普及していくに違いありません。「全天球」と「半球」の2種類あります。全天球は2つのレンズで360°を撮影し、半球では1つの超広角レンズのため、2つカメラを用意し360°の撮影を可能にしています。一般的に、半球の方が画像がキレイですが繋ぎ合わせ処理等が難しくプロ向けになってます。
360°カメラ詳細についてはコチラ→「RICOH THETA SC」はコスパ最強の360°カメラ!購入を考えている方必見!
デジタルカメラまとめ
個人的には、子供の運動会とかは動画で取る事になるんで、光学ズームの、扱いやすいハンディタイプビデオカメラがあればいいかと思うんだけど、好みの問題ですね。画質の良さでいえば、 ハンディタイプビデオカメラ でも十分きれいだけど 、やっぱり一眼レフやミラーレスには敵いませんから。
あと360°カメラ、これはオススメです。すごく手軽に撮影できるし、youtubeはもちろん静止画360°ならLINEにもアップできる。これは画像の楽しみかたががらりとかわりますよ。正にカメラ界の革命ですよね。
冒頭にも書きましたが、スマホのカメラ機能がとても進化しています。デュアル、トリプルが当たり前の時代になってきてます。画素数の大きさは20Mもいらないと思いがちですが、ズームする事を考えると、あながち無意味ではない気もしますね。
近い将来、スマホのカメラも一眼レフなみに綺麗になるんだろーなと思います。
しかし今後はやっぱ、360°カメラがもっと普及していくと思いますね。