Raspberry Pi ZERO W は、定価約¥1000で非常にリーズナブルでありながらもlinux系OSがインストール出来て、wi-fi,Bluetoothの無線モジュール、HDMI出力端子などが搭載されている非常に魅力的なマイコン(シングルコンピューターボード)でありますが、USB端子がmicro USBであるために有線のマウスが使えなかったり、映像出力の端子もminiHDMI端子となっているので、基本的には既存のマウスやキーボード、HDMIケーブルが使えないケースが多いかと思います。
Bluetoothのマウスやキーボードを扱うにせよ、まず設定が必要です。つまり、映像を見ながらマウスやキーボードで初期設定を行うにはmicro USBに変換する治具や、miniHDMIのケーブルが必要になります。
それらを買ってしまえば問題は無いのですが、せっかくのlinux OSを搭載できるマイコンですので、SSH接続してターミナルでラズパイを操作する方法をここでまとめておこうかと思います。
まとめる内容は、
OSインストール⇒wifi接続設定⇒ssh接続設定⇒ssh接続確認
までになります。
ほぼ、すでに巷に溢れかえっている内容にはなりますが、一部異なる部分もあるので、モニター無しでのセットアップが上手くいかない方がいれば、一度この方法で試して頂ければと思います。
OSインストール
公式ページでDL後インストール
micro SDカードをフォーマット後、PCに接続させておきます。
下記公式ページからraspberrypi imagerをDLします。
raspberrypi imager インストール、実行後、下図のような画面になるので、OSを選び、ストレージ(SDカード)を選択すれば、OSの書き込みがスタートします。
終了後、SDカードのマウントを解除し、再度マウントさせます。
WIFI設定ファイル作成
SDカードがbootドライブとして認識しているので、その配下に「wpa_supplicant.conf」の名前で新規ファイルを作成します。これをテキストエディタなどで開き、下記のように記述しておきます。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
country=JP ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev update_config=1 network={ ssid="アクセスポイント名" psk="パスワード" scan_ssid=1 } |
これは、ラズパイ電源投入後に自動でWIFIに接続する設定になります。
SSH設定ファイル作成
先ほどと同じbootドライブ直下に、「ssh.txt」の名前で空の新規テキストファイルを作成します。
他のサイトでは「ssh名の空ディレクトリ」をよく目にしましたが、なぜか筆者の場合これでssh接続ができませんでした。
したがって、もし 「ssh名の空ディレクトリ」 でうまくssh接続が出来ない場合は、 「ssh.txt」の 空のテキストファイルを作成してみてください。
SSH接続テスト
OSと設定ファイルを入れたSDカードをraspberry pi zero w に挿入し、電源を入れます。
アクセスランプの点滅が終わればほぼ立ち上がっている状態ですので、そこを目安にtera-termなどでssh接続してみます。
ラズパイは設定したSSIDへwifi接続しているはずですので、ルーターのDHCPが自動になっていればローカルIPが割り振られています。現段階で割り振られているIPは分かりませんが、ホスト名は「raspberrypi.local」で接続可能です。
初期ユーザー名は「pi」で、パスワードは「raspberry」となります。
接続できれば、ターミナル画面に移行します。
その他の設定
ここまでくれば、その他の設定に関してはターミナルから変更可能になります。
Bluetooth機器のペアリングも可能ですので、下記サイトを参考にしてみて下さい。↓