前回、ブロックダイナモを使っての手回し自家発電でスマホの充電を試みましたが、ダイナモの出力ワット数不足で断念しました。
ブロックダイナモ発電はコチラ→自家発電で携帯電話を充電してみよう「ダイナモ発電を降圧レギュレータで制御」
その際は、自転車に取り付ける事でなんとか充電は可能となりましたが、なんと電流値はたったの250mA。。スマホの電源OFF状態でなんとか充電状態に移行する程度のものでした。(ペダルを手で回していたので、実際に足でこぐともう少し上がるはずですが。)
今回はリベンジという事で、手回し自家発電にてスマホ充電に再度チャレンジしました。
結果を申し上げますと、成功です。出力ワット数の高いDCジェネレーターを使用する事で、充電電流もマックスで1A近く流れました。
制作は至って簡単ですので、この記事でまとめたいと思います。
非常時には役立つと思いますので、是非参考にして下さい。
目次
制作の準備
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回路図
めっちゃシンプルですが、DCジェネレーターから降圧レギュレーターを通って5.4Vまで降圧(高速充電に近づけたいため少し高めに設定)。その後USBコネクタタイプA(メス)につないで終りです。
DCジェネレーターは名前の通り、直流電圧が出力されるので、整流回路は必要ありません。
必要な部材
・DCジェネレーター:直流発電機緊急風油圧発電機モータースタンバイ照明w315(長げー名前。)
・降圧レギュレーター:XL4015
・USBコネクタタイプA(メス)
・導線
・充電ケーブル(加工品:D±短絡させたもの)
制作内容
レギュレーター出力調整

5V以上のバッテリを入力につなぐか、あるいはDCジェネレータを回転させて5V以上発電し、それを入力につなげばレギュレーターの出力を5.4Vに調整します。
後者の場合、一人では難しいので2人でやるといいです。
回路作成
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回路図どおり、導線をつないでいきます。
極性に注意し、間違えのないように結線する位ですかね。至って簡単です。
結線部ははんだ付けします。
完成後
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充電テスト
見た目は悪いですが、とりあえずこれで完成です。
ひとまずこの段階でUSBコネクタに充電ケーブルを接続し、スマホもつなげます。DCジェネレーターを回してください。
秒速2回転位で充電状態に移行すればOKです。
充電電流確認
出来れば確認しておいてほしいですね。どれくらいの回転でどれだけ充電電流が流れるかを把握する為です。
レギュレーター出力の+からUSBコネクタの+の間にテスターをかませば充電電流が確認出来ます。
だいたいですが、秒速2回転位で平均「650mA」は充電できています。
もちろん回転数をあげれば出力ワット数が上がりますので、800m~1000mA位での充電も可能です。
注意点
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充電ケーブルの加工
以前、モバイルバッテリ制作の記事でも書きましたが、制御ICを使わずにスマホを充電すると、スマホ側で充電電流が制限されます。(今回の場合は270mA位で止まっちゃう。)
これを強制的に急速充電の状態に持っていくには、充電ケーブルの加工が必要です。
加工は、ケーブル内部のD+とD-の導線をスマホ側で短絡させるだけです。
詳細はコチラの記事を参照下さい。→DIY「スマホ用モバイルバッテリーを簡単に自作!」
DCジェネレーターの回転
スマホ側で受け入れる電流値のタイミングを取っているみたいで、遅めの回転で始めると650mA位でそれ以上は上がらなかったりします。
始めから早めに回転させると、800mAから1000mA位の電流値で充電出来るようになります。
DIY「手回し自家発電でスマホの急速充電に成功」超簡単な自家発電機作成方法まとめ

今回購入したDCジェネレーター、中国から取り寄せました。
値段は¥1500です。レギュレーターと合わせても¥2000以内におさまりますね。
出力ワット数が高い発電機が見つかって良かったです。手回しで平均650mA出ればまあ御の字ではないでしょうか。
自転車のダイナモ発電より効率が良いので、非常時には役立つと思います。
これ、市販のやつより電流値高いと思いますけどね。あるかもしんないけど、けっこう値がはると思います。
いまのとこ見た目が悪いので、時間があるときにスッキリしたデザインのものに仕上げたいと思います。
あと、やっぱり充電の電流値は見える化したほうがいいですね、タイミングによって低い電流値で充電され続ける場合がありますから。USBの電圧、電流測定器を充電ケーブルの間につけるのがベストだと思います。
ちなみに、DIYで欲しいマニアックな部材が見つからない場合、「アリエクスプレス」が便利ですよ。中国の通販ですが、大手アリババが運営してるんで信頼性はあるし、何より価格が安いです。
ネックは到着までが遅いですけど、是非お試しください。→「アリエクスプレス」最安ネットショッピングサイトを見つけた!
次はロボット作ります!プログラミングもやりたいし。
2019/5/9追記:ロボットDIY構想編はコチラ→DIY「ダンボールロボットをロボットに改造」ラズベリーパイで臨む!構想編