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VPN接続時の通信速度が遅い!そんな時は「事前にWIFIでコンテンツをキャッシュしておく」

VPN接続遅延回避

VPN接続時に通信速度が落ちてしまい、コンテンツの再生が出来ないとお悩みではないでしょうか?

VPN接続は接続するVPNサーバー経由でインターネット網に接続するので、そこに至るまでにボトルネックが生じたり、MTUのパケットの最適化が必要だったりと、通信速度を改善させるのはなかなか難しいです。

ならVPN接続しなければいいじゃん、となりますが、VPN接続には様々なメリットがあります。

例えば家庭にVPNサーバーをたてなら、外部から家のLANに接続できます。

LANに入れば、もちろんそこに接続されている機器にアクセスできる訳です。

これは会社でも同じですね。リモートアクセスに長けているのです。

そこで、ただファイルをやり取りする位なら問題ないですが、動画のコンテンツ再生など、比較的ある程度の通信速度が必要な場合だとなかなかスムーズにいかない場合が多いです。

そんな場面あるのかといわれれば、「。。。」となりますが、例えば家のNASに映画や音楽を録りためていて、外部から見たり聞いたりしたい場合は困りますよね。

というか、正直言うとVPN接続すればパケットが換算されないんで事実上パケホーダイになりますから。youtubeも見放題なんですよね。 ←ピー

そんな時に役立つのが、「事前にコンテンツをキャッシュしておく」方法です。

初めに

VPN接続とは

初めにおさらいとして、初めにVPN接続の仕組みについてまとめておきます。

VPN接続は冒頭に書いた通り、VPNサーバーを立てたネットワークへアクセスが可能になる技術です。

事前にサーバーとアクセス側で認証パスワードなどを定めておくことで、特にルーターのポート開放などは必要なく、比較的簡単にLAN内にアクセスできるのがメリットとしてあります。

VPN接続には大きく分けて「IP VPN」と「インターネットVPN」に分けられます。

前者は通信事業者が展開する「完全に閉じられた通信網」で、いわば専用回線になりますのでセキュリティは一番高いです。ただし有料。

後者は「既存のインターネット網に仮想の専用線を設ける」通信になります。暗号化しての通信なのでセキュアな通信にはなりますが、IP VPNよりは劣ります。こちらは無料。

※過去記事でVPN接続について詳細をまとめています。↓

 

VPN接続の方式

PPTP

後述するipsecよりも通信速度は速いですが、肝心のセキュリティ面に脆弱性があるため、ほとんど利用されていません。

IP sec

おそらく現時点で一番おおく利用されている方式が「IP sec」になるかと思います。

事前にサーバー側とアクセス側の端末で認証情報を登録しておくことで、限られた端末しかアクセスできないようになっています。

通信速度はやや遅くなりますが、比較的高いセキュリティのとれた通信になります。

Open VPN

ポート番号を自由に設定できるVPN接続が可能。

例えば「v6プラス」の回線を契約していれば、回線の仕様上ipsecで使用するポート番号が使えません。つまりipsecのVPN接続が出来ません。

その点、Open VPNであればポート番号を自由に設定できるので、v6プラスでもVPN接続が使えるようになります。

セキュリティ面も高いと言われています。

※Open VPNについてはこちらの記事で詳細をまとめています。↓

 

WireGuard VPN

今後普及するであろうVPNの通信方式です。

速度も速く、P2Pの通信になるので、双方向のやり取りが可能になります。

今のところ実装されている商品は少ないですが、そのうちルーターなどにも実装される日が来ると思われます。

VPN接続で遅い通信速度を補う方法

WIFIでコンテンツをキャッシュしておく

youtubeなどの動画コンテンツは、ストリーミング再生で視聴しています。逐次再生ですね。

過去では一旦コンテンツ情報を全てDL(保存はしない)したのち、ようやく再生できる方式でしたが、現在はDLしながら再生させるストリーミング再生が主流で、これによってコンテンツの再生に待ち時間を発生させないようにしています。

これを利用します。

一旦家庭などのWIFIでコンテンツをストリーミング再生させておきます。

ある程度時間がたてば、コンテンツの情報が端末にキャッシュされるので、その後はWIFI通信をVPN接続の通信に切り替えても、スムーズにコンテンツの再生が続きます。

注意点

コンテンツを閉じるとキャッシュは無くなる

一度でも再生していたコンテンツを閉じてしまうと、キャッシュは無くなってしまうので、続きが見れなくなってしまいます。

したがって、出来れば長尺のコンテンツを事前にキャッシュしておいて、その後VPNで視聴する際には異なるコンテンツを視聴しないで済むようにしておくと良いと思われます。

まとめ

元々通信速度が速い端末であれば、こんな事をせずともVPNで多少速度が落ちようがすんなりコンテンツの再生が可能ですが、MVNOなどの比較的通信速度が遅い端末ではそうはいきません。

少し面倒かもしれませんが、今回まとめた内容だと、1Mbpsにも足らない速度であろうがVPN接続で動画などのコンテンツが再生が可能になります。

一度お試しあれ。

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