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「Bluetoothワイヤレスイヤホンの片方が聞こえない不具合の修理方法」内部スピーカーを有線イヤホンのスピーカーと交換する

Bluetoothワイヤレスイヤホン

先日、私が使用しているBluetoothイヤホンが電源は入ってるけど片方から音が出なくなりました。

以前使用していたワイヤレスイヤホンは、内部腐食が原因で充電が出来ない等の不具合が出ていたので、その際は分解して腐食箇所を清掃する事で改善しました。↓

 

今回も同じように腐食しているのかもと思い、分解してみましたが、腐食箇所は見当たりませんでした。

そこで、分解ついでに色々調べていると、「スピーカーの不良(恐らくコイル切れ)」にたどり着きました。

コイルが断線したスピーカー自体を直すのは困難なので、普通ならあきらめるところでありますが、ふと有線イヤホンが手元にあったので、「有線イヤホンの内部スピーカーと交換」を試してみました。結果からいうと、成功しました。

ということで今回は、ワイヤレスイヤホンのスピーカー交換についてまとめようと思います。

※責任は負いかねますので、参考程度にご覧くだされば幸いです。

イヤホン分解

内部の状態確認

不良イヤホン

cheero製Bluetoothイヤホンになります(型番は忘れた)。一応防水使用ですが、つなぎ目の部分から爪を入れると意外と簡単に外装が外れました。(※分解時は電源をOFFしておきます)

イヤホン分解

基板を確認します。防水仕様のおかげでしょうか、雨の日も使用してましたが腐食はありませんでした。はんだ不良も無し。

裏にもICがあるかもですが、Bluetoothモジュールやコーデック変換などが1チップになったぽいICがあります。

腐食確認

バッテリ確認

マルチテスタ

今回の場合は電源は入ってたのであれですが、電源が入らない場合はバッテリのチェックが必要です。念のためマルチテスタで電圧を計測しました。

バッテリ

定格は3.7Vなんで3.8Vと問題ありません。(-表示はテスタの極性違い)

電圧チェック

出力確認

オシロスコープで波形確認

こんなもん持ってないはずなので、後述する方法で良いですが念のため。基板の見た目もバッテリーも問題ないので、スピーカーに音声信号が来ているか確認します。ワイヤレスイヤホンの電源を入れて、音を再生させてみると、オシロスコープで音の信号が確認できました。

オシロスコープ

違う方法では、「有線イヤホンを回路につなげる」方法があります。有線イヤホンをぶっちぎって、+-の導線をスピーカー部にあてるだけです。出力が来ていれば、音声がつなげた有線イヤホンから聞こえます。

有線イヤホン

最後に一番簡単な方法、マルチテスターでスピーカー自体のインピーダンス(抵抗値)を測定します。イヤホンのスピーカーもインピーダンスは8Ωのはずですが、今回はMΩとなっているので、断線しています。コイルが切れていると思われます。(ちっちゃい丸いのがスピーカーです)これは電源入れなくても確認できます。

スピーカー
断線

スピーカーを交換

有線のスピーカーと入れ替え

スピーカーが不良だと確定したので、有線イヤホンのスピーカーと入れ替える事にします。

使ってない有線イヤホンを分解して、スピーカーを取り出します。

少し形状が大きくなると思いますが、インピーダンスは8Ωと同じはずですので、音を再生する分には問題ないかと思います。

電源OFFの状態で半田小手を使い、スピーカーを交換します。※スピーカーの極性に注意。反対にしても音は鳴りますが、位相が反転するので少し気持ち悪い音の鳴り方になります。

スピーカー交換

。。。スピーカーのサイズだいぶ大きくなりましたが、ここで電源投入し、一旦ペアリングさせて音声を再生させます。音が鳴れば成功ですね。今回は無事成功しました。

組み立てて完成

入らなければ外装を加工

同じサイズのスピーカーであれば問題ないですが、多分有線のイヤホンスピーカーは一回り大きいと思われます。

したがって、外装がうまく閉まらない可能性があるので、やすりで内部を削ったりしてスピーカーがうまく埋め込めるよう加工します。

今回は何とか無事に、中に収めることができました。

イヤホン修理

防水性は失われます

防水タイプであれば、一度開けちゃった時点で防水性がなくなるので、そこはあきらめるか、専用の液剤を塗るなりする必要があります。それでも元より防水性能はおちるでしょうけど。

以上、ワイヤレスイヤホンのスピーカー交換手順になります。

※Bluetoothワイヤレスイヤホンをラジオに埋め込んで、ラジオを「無線スピーカー化」する方法も過去記事でまとめていますので、興味ある方はぜひご覧ください。↓

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