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ブレーカーの仕組み「過電流遮断器と漏電遮断器」の違いと遮断した際の対処法

分電盤

通常電気は屋外の電線から屋内に入って、(厳密に言うと電力計を通って)まず「分電盤」と呼ばれる箱型の入れ物に入ってきます。

この中には「主幹ブレーカー」と「安全ブレーカー」と呼ばれるブレーカーがあります。

電気はここを通って、各部屋へ100V ないし200Vを運んでいます。

今回は、この電気の事故を防ぐ為に設置されている「ブレーカー」についてまとめたいと思います。

ブレーカーの種類について

アンペアブレーカー

主幹ブレーカーとも呼ばれていますが、これは大元のブレーカーになります。

屋外からはまずここを通って中にはいっていきますね。

電力会社と契約しているアンペア数以上の電流が流れると遮断される仕組みです。

一般家庭ではだいたい70A前後でしょうか、まあこれを超えて電流が流れる事はまれですが、万が一流れると文字通り「主幹」ですので、一切の電気が使用不可となります。

漏電ブレーカー

アンペアブレーカー後に「漏電ブレーカー」が設置されています。

最近ではアンペアブレーカーと一体型になったものが多く見受けられますね。

漏電ブレーカーは、万が一電流が電気回路以外に流れた場合ブレーカーが遮断し、人体への影響、つまり感電を起こさないために、感電防止の目的で設置されています。

遮断すると、これも一切の電気が使えなくなります。

安全ブレーカー

各部屋に分岐して配電されている部分に、全てこの安全ブレーカーが設置されています。

これはだいたい20A程度ですね。

分岐したあとの部分で20Aを超えると、安全ブレーカーが遮断し、分岐先の回路のみ電気の使用が不可となります。

ブレーカーの目的

アンペア、安全ブレーカーの役割

ブレーカーは、家庭内の電線の許容電流をもとに安全な数値で遮断される仕組みになっています。

つまり、ブレーカーがなければ電流が流れ続け、最悪は火災につながる事になります。

漏電遮断器の役割

前途しましたが、人体への感電防止の役割を果たしますので、かなり重要なブレーカーとなります。

アンペア、安全ブレーカーと異なり、電気機器を「アース」しておかなければ基本的に動作しませんので、水回りや大電流を伴う電化製品は、かならず「アース」することが望ましいです。

※漏電遮断器の詳細な仕組みについてはコチラ↓

ブレーカーが落ちた際の対応

アンペアブレーカーの遮断

基本的に、分岐先の安全ブレーカーが落ちていなければ、各分岐先の総和が70Aを超えている事になります(ほぼありえんでしょうが)。

まずは70A以上電化製品を稼働させているのかを確認しましょう。超えている確信がとれれば70A以下に収まるよう調整し、その後ブレーカーを上げます。

ただし、70Aも家電を使っていない場合、これは電線間の「短絡」、もしくは漏電ブレーカーと一体型の場合は「漏電」が考えられますので、絶対にブレーカーを上げてはいけません。

直ちに電力会社への連絡が必要ですね。

漏電ブレーカーの遮断

問答無用で電力会社へ連絡です。

漏電チェッカーのボタンがありますが、一度落ちてしまえばやはり危険はあるので、自分で対処するよりは確実な方法をとるべきです。

勝手に上げてしまって、次また動作してくれる補償はありませんから。

安全ブレーカーの遮断

比較的許容オーバーが多いので、自分で計算して定格値オーバーしていれば稼働している電子機器を抑えれば上げても問題なしです。

ただ、こちらも計算した際に定格をオーバーしていなければ、分岐先で短絡を起こしているケースが多いです。その際はやはり基本的には電力会社に連絡が安パイですね。

おすすめはしませんが、どうしても気になる場合は、電化製品内部で短絡を起こしている場合が多いので、一旦すべての電化製品の電源を切ってブレーカーを上げます。

それから一つずつ家電の電源を投入していき、ある電化製品の電源をいれた瞬間ブレーカーが落ちれば、そいつが原因です。

ブレーカーの仕組み「過電流遮断器と漏電遮断器」の違いと遮断した際の対処法まとめ

電気は使い方を誤ると非常に危険であるため、その安全を確保している「ブレーカー」については最低限今回述べた知識は持っておいた方がいいと思います。

怖いのはやっぱ主幹(漏電含む)が遮断した場合ですよね。

滅多にない事だと思いますが、万が一遮断された場合は前途したような危険性が考えられますので、安易に自分で解決しない方が良いです。

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