今年は例年に増して台風が日本に上陸している気がします。しかも大型。
今年最大級というのをもう何回も耳にしている気がします。
各地での被害も甚大で、千葉県の停電等は多くの人命にかかる問題だと思います。
微力ながら、私も復興に力添えできるようにしていくつもりです。そして1日でも早く被災地が復興する事を願ってます。
近年の台風といえば洪水、土砂崩は当たり前で、加えて「インフラに対するダメージ」が大きくなっている傾向にある気がします。
千葉県の停電をはじめ、大阪でもタンカーが橋に突っ込んだのも記憶に新しいです。風の勢いであらゆる物がなぎ倒されたり、飛ばされたり、そりゃ地上に高くそびえたつ電柱、電線なんかはもろに影響うけるだろうなと思います。
今回、ニュースで太陽光発電をつけてるのが役に立ったってのをよく目にしました。電気と生活は切り離せない関係にあるので、停電があれだけ長引けばそりゃそうだろうなと思いました。太陽光発電の一番の利点は、災害時の自立運転(電力会社からの電力供給が止まった際に、太陽光発電のみで使用電力を補う機能)にあるかもしれませんね。
太陽光を設置する意味合いが「投資」から「災害時の電力担保」に変わりつつある気がします。
まあ筆者は投資の意味と興味半分で2年前に太陽光と蓄電池を設置したのですが。。
初期費用はそこそこしましたが、今のところ順調に稼働しており、長い目でみなければなりませんが、11年位でペイできそうな感じです。
今回は太陽光の設置について、実際に取り付けて2年経過した観点からメリットとデメリットをお伝えしたいと思います。
太陽光の設置を考えている方の参考になれば幸いです。
目次
太陽光発電について
設置の流れ
多くの太陽光設置業者がありますので、比較的に評判のいい業者複数から設置の見積もりを出してもらいます。
見積もり時に、家の屋根にどれだけ太陽光パネルが乗せられるが分かりますので、その範囲で希望のワット数を選びます。蓄電池はあった方が良いと思いますが、有り無しの両方で見積もりを出した方が良いです。
業者が決まり金額を収めると、だいたい次月位に工事が着工します。筆者の場合工事は1日で終えました。
発電した電気の売電には国の許可が必要なため、実際の稼働は国の認可がおりる月からとなります。この期間が込み具合によってまちまちらしいですが、筆者の場合3か月も待たされました。。まとめると、
希望のワット数、蓄電池をおおかた決めておく→複数業者見積、交渉→業者確定、諸費用支払い→工事着工→実稼働
複数の業者見積で1~2か月はかかると思います。業者が決まると、工事までは1か月位ですかね。稼働の認可に遅くて3か月かかるとすれば、トータルで6か月程かかる事になります。
設置から稼働までは、約半年前後かかると思っていいでしょう。
※過去記事に、筆者の契約した内容をまとめてますので参考に是非参考にしてください↓
太陽光発電のシステム
太陽光発電は直流の電圧を発生させます。
家庭で使用するのは100V交流になりますので、「パワーコンディショナー」(以下パワコン)というDC/AC変換装置をはさみ、家庭の分電盤に運ばれます。そこから各家電で使用できる感じですね。
蓄電池も同様、パワコンを間に挟んで充放電されます。充電は直流電圧ですが、定格の電圧が定められているので、パワコンで調整する必要があるためです。放電は蓄電池の電気を家庭で使用する場合ですね、パワコンでAC100Vに変換し、分電盤へ運ばれます。
電力メーターは買電、売電を計測するのが1つになったのが取り付けられます。ちなみにスマートメーターになりますので、契約の電力会社のサーバーにアクセスして、リアルタイムに買電、売電の状況が分かるようになります。
筆者の太陽光発電契約内容
太陽光5.3kW、蓄電池4.2kWh
太陽光パネルが21枚、約5.3kWで¥882000
蓄電池4.2kWが¥660000
その他設備、工事費用で計¥2300000
決して安い代物ではないですが、約11年程でペイできる換算です。
システムの補償は15年となってますので、電気的な不具合や経年劣化であれば無性で修理、製品交換してくれるのが安心です。
電力会社の料金体系
太陽光と蓄電池を導入すれば、夜間の電力(23時から翌朝7時)が割安になります。筆者の場合、関電との契約で¥13.1/kWh。ただし、日中が割高になります。毎月使用電力に応じて¥24~¥36を段階的に。
夜間の割安値で蓄電池に貯めといて、日中は太陽光、日が暮れて23時までは蓄電池で賄うって感じにすれば一番お得な使い方って訳ですね。
太陽光設置から2年間の実績
発電量、消費電力量
発電量は1年目が約6500kWh、2年目が5500kWh。12月末で区切るので、現時点で2か月半は勘定してませんから、だいたい1年目と同じ発電量になる見込みですね。
ですので、2年間で約13000kWh。
消費電力量は2年間で約8400kWh。一応家族構成は4人で子供2人。
買電、売電量
買電:1年目が2396kWh。2年目が1695kWh、これも2か月半残しての状況なので、だいたい1年目と同じ位となりそうです。2年間で買電は約4800kWh。
売電:1年目4600kWh。2年目3749kWh、同じく2か月半を換算すると1年目とさして変わりないです。2年間で約9200kWh。
利益
太陽光契約前の電力プランで換算すると、消費電力2年分の8400kWhで約¥246153の支払い(マイナス)。
太陽光契約後は2年で約¥155420のプラス。
つまり、マイナス¥246153がプラス¥155420になったので、2年間での利益は¥246153+¥155420=¥401573。毎月¥17000位お金に換算されてる感じですね。
設置費用が¥2300000なんで、順調にいけば11年位でペイできる見込みですね。
とにかく、長い目でみれば得はします。筆者の例だと、12年後からは借金を返済しきったようなもんなんで、本当の利益はここから、ペイ後から本領発揮って訳です。
太陽光発電のメリット、デメリット
メリット
災害時の電力確保
冒頭に書きましたとおり、自然災害等で電力系のインフラに打撃を受けたとき、太陽光発電があれば「自立運転機能」が働き、1500W以内であれば家電を使用する事ができます。
電力使用の多いエアコン等は制限がかかるかもしれませんが、電気、冷蔵庫、TVやスマホの充電など、比較的使用電力が低いものであれば併用が可能です。
蓄電池があれば、余った電力を貯める事ができるので尚良いでしょう。日中は太陽光、夜間は蓄電池で電気が使えます。
停電が長く続くなら、太陽光や蓄電池の恩恵は大変大きいものになるでしょう。
長い目で見れば利益になる
太陽光発電の出費の平均的な返済期期間は、だいたい10年前後とされています。
返済というのは語弊がありますが、元をとる期間ですね。
それ以降は単純に利益につながるので、長い目で見れば得します。
使用電力の削減につながる
太陽光を契約すると、電力モニターによる使用電力の見える化が出来ます。
普段気にしていなかった使用電力がリアルタイムに観測できるため、節電の意識が高まります。
デメリット
設置費用が高い
一番のネックでしょうかね。年々太陽光パネル、蓄電池の値段は下がりつつありますが、それでも100万以上はかるくかかるでしょうから。
ローンでの支払いも可能ですが、確実に元を取る補償はないために、初期費用の高さで断念する方が多いと思われます。
引っ越しが難しい
一旦工事を済ませてしまうともちろん動かす事ができませんよね。(出来るけどまたけっこう費用がかかる。)
基本長く住む事が出来る家に取り付ける事が前提になります。
補償区分がわかりずらい
基本太陽光パネルは15年保証が定番ですが、その他の蓄電池やパワコンなど、補償期間が少々分かりずらいのがあります。
筆者の場合、発電システム(パネル、蓄電池、パワコン込み)で15年保証がありますが、例えば故障2回目はどうなるの?とか、災害時に破損した場合はどうなるの?とか、いいだせば切りがないですよね。
ここは重要なので、契約前にしっかりと説明を受けておく事が肝心です。
千葉県の停電で思う「太陽光発電の重要性」一番の利点は災害時の自立運転まとめ
近年の異常気象に加え、南海トラフ等の大地震も、日本に住む以上は無視できない事象です。災害の発生に備えて、食糧や生活用品の備蓄はもちろん、非常用電源の確保も重要になってくるでしょう。
災害等で電力系統の異常発生時、太陽光発電は非常用電源としても最も大きな役割を果たしてくれると思います。
設置の費用は高めですが、評判のいい複数の業者としっかり話し合えば、いい条件で契約できるはずです。故障時の補償もあるので、長い目でみれば元をとれる可能性は高いと思います。
もし今太陽光パネルの設置を考えている方がいれば、投資目的だけでなく、災害時の電源として活用できるという最大のメリットも考えて頂ければと思います。
※少し話がそれますが、手回しの自家発電機(携帯電話充電用)を自作していますので、よければコチラもご覧ください。停電時には役立つはず。↓