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googleの通信障害で見えたスマートホームの脆弱性「Googleアカウントに依存しない方法で冗長性を取るのが吉」

google通信異常

先日、Googleの通信障害が発生し、Google検索エンジンやGmailなどのサービスが一時利用できなくなる事態に陥りました。

おそらく、Google管轄の主要サーバーがダウンしたと思われます。そこにアカウント等の情報が入っていればGoogleのサービスは壊滅的ですからね。

youtube等も視聴出来ない状態になったそうで、にこにこ動画の方にユーザーが流れたとかTwitterで見かけました。

私もそうですが、いかに普段からGoogleのサービスに依存しているかが浮き彫りになった瞬間でした。

そこで意外だったのが、AIスピーカーの「グーグルホーム」で、家電の操作までもが利用できない状態になっていた事です。我が家のGoogleホームが全くいう事を聞いてくれませんでした。

(まあよく考えると、GoogleホームアプリがGoogleアカウントで紐づけされているので、サーバーがダウンすれば家電操作の設定とかも無くなるってことで意外ではない。)

とにかく、「スマートホーム」を一つのアカウントで全て構築しているのであれば、AIスピーカーの音声操作はもちろん、スマートリモコンの操作も出来ず、最悪電気はつかない、TVやオーディオももちろん、エアコンも操作出来ない、といった状況に成り得るのです。

という事で、今回は浮彫になったスマートホームの脆弱性と、それの回避策などについてまとめようかと思います。

初めに

スマートホームとは

家電にネットワーク接続機能が備われば、AIスピーカーを通しての音声操作、アプリを通じてスマホから操作、外出先からの遠隔操作も容易に実現できます。

また、IFTTT等のアプリを利用すれば、暗くなれば電気を付ける、温度が低くなれば暖房をつける、など、家電のセンサーの情報を利用して指定した条件に沿った動作を自動で行ってくれます。

このように、IOTを利用し、「利便性」に特化した住居をスマートホームと呼びます。

そして、IOTに対応した家電をスマート家電と呼んだりします。

※過去記事でスマートホームについての詳細をまとめています。↓

 

スマート家電

製品自体にネットワーク接続モジュール(主にWI-FI)を搭載した家電。これによって家庭内のLANに電子機器として認識させることが可能になります。

つまり、同じLAN内であればスマホやPCなどからスマート家電へアクセスし、操作することが出来るようになります。

また、AIスピーカーも同じLAN内に配置する事で、音声での家電操作も可能になります。

※過去記事でスマート家電についてまとめています。↓

 

浮彫になった脆弱性

サーバーダウンで全滅

少し極端な言い方になりますが、例えばIOT家電をGoogleホームアプリのみで制御していたとすれば、今回のGoogleの通信障害が発生すれば全滅です。

恐らく、Googleホームアプリは、まずクラウド上にあるサーバーにアカウントに紐づいた情報を取りにいくのでしょう。したがって、スマート家電の情報も結びついているGoogleホームアプリであれば、サーバーの異常でアカウントの認証が取れず、結果一切の操作が不可になると。

これはGoogleに限らず、アマゾンエコーにも同じ事が言えます。

アマゾンアカウントがアマゾンが管轄するサーバーにあるだけの違いですよね。同じようなことは起こり得ると思います。

冗長性が必要

便利である反面、1つの企業のアカウントに頼り切ると、前途したようにサーバーの障害が起こると復旧するまでは一切使用することが出来なくなります。

真冬に明かりも暖房が付かないとなると、少し怖いですよね。

そういった事を踏まえれば、やはり「冗長性」が必須ではないかと思います。

回避策

1つのアカウントに依存しない

1つのアカウントというか、異なる企業のアカウントを持っておくことで、冗長性を持つことに繋がります。

スマート家電の管理アプリはたくさんありますので、例えばGoogleホームのアプリ以外に、「smart life」のアプリをgmail以外でアカウントを作成する等ですね。

私の事例でいえば、家の家電が非IOT家電が多いので、スマートリモコンに各家電の赤外線リモコン設定を読み込ませていたので、Googleの通信異常時もネイチャーリモのアプリからの操作は可能でした。

APIで直接動かす

敷居が高いですが、家電製品のAPIが公開されていれば、それを利用する事でPCなどから直接家電にアクセスし、プログラムコードを打ち込んで家電を動かす方法もあります。

ただこれは、私のようにそうとうマニアックな人間しかやろうとは思わないでしょうね。

赤外線リモコン

最終的に行き着くのはもうここですよね。付属の赤外線リモコンで操作すると。

ただ、スマートホームに慣れてくると、付属のリモコンはどっか収納しちゃうので、どこに置いたか忘れがちです。(私がそうです。)

ですので、付属のリモコンは緊急時に備えて在るべきところに保管しておくことが望ましいです。

まとめ

こういった事例は滅多にないかと思いますが、実際に経験してみると日々どれだけGoogleのサービスを利用しているかが如実に分かります。

Twitterも結構あれてたので、多くの人がそうなんだろうと思います。魅力的なサービスが多い証拠です。

サーバーの異常ならば、あきらめざるを得ない事もありますが、中にはスマートホームのように冗長性を取ることによって機能を保てる事もあります。

今利用しているサービスについて、サーバー側で異常が発生した場合の対処などを、一度見直ししてみるいい機会かもしれません。

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