過去の時代では洗濯板で服を洗っていましたが、今では洗濯機で、しかも全自動ボタン一つで洗いから乾燥までもが当たり前になっていますね。
今の洗濯機は大きく分けて2種類の型があります。
「縦型洗濯機」と「ドラム型洗濯機」です。
どちらも一長一短ありますが、ドラム式の洗濯機が主に普及しているようですね。
今回は洗濯機について、各方式の特徴や仕組み、必要なメンテナンス等を簡単にまとめたいと思います。
全自動洗濯機
洗い、すすぎ、脱水、乾燥などの各工程を手操作せずに自動で進めてくれる洗濯機の事です。
現在の洗濯機は、ほとんどが全自動式になっています。
過去には全自動ではない2層式の洗いとすすぎを別に実施する方式がありましたが、もう見なくなりましたね。
手間がかかるのと、なんといっても水道代が多くかかるのがデメリットでした。汚れが良く落ちる印象があったんですけどね。
仕組み
マイコンを使用した電子制御でコース化や選択予約などきめ細かな制御が可能です。
各所に設置されたセンサー(重量、布量、布質、水位、光、等)から検知された情報を元に、制御される仕組みになっています。
洗濯時は給水弁から水が入り、縦型は下部にあるパルセーター(FANみたいなやつ)が回転し、ドラム式はドラムが回転し、洗濯が始まります。
洗濯工程が終わると、排水を行い、次いで脱水工程に入ります。
設定次第で、乾燥まで終わらせてくれます。
これらが全て、電子制御で自動で行われる訳ですね。
方式
縦型洗濯機
パルセーターの回転で発生する水流で洗濯物をもみ洗いします。
メリットとしては使用する水量が比較的多い為、頑固な汚れ等はコチラの方が落ちやすいと言われています。
反面、水量が多いという事でドラム式に比べると多少水道料金が多く発生する事になります。
ドラム式
ドラムと呼ばれる丸いカゴを回転させて、洗濯物をたたき洗い(上から下へ落とす)するのが特徴です。
昔は芸人が中に入ってよく回転してましたよね(面白かったけどもうできないだろうね。)
メリットとしては、汚れ落ちは縦型に劣るといわれていますが、乾燥機能が良いといわれています。洗濯物全体に温風が当たりやすいことから、その差は歴然とされていますね。
ちなみに乾燥には「ヒートポンプ式」がおもに利用されています。冷蔵庫やエアコンでお馴染みですね。
※合わせて読みたい→エアコンの仕組み「ヒートポンプ」と部屋に合ったワット数「サイズの選び方」
冷蔵庫の仕組み「ヒートポンプ」と「霜取り」使用の注意点やサイズの選び方
また、消費電力も一般的に縦型よりも省電力と言われています。
横から洗濯物を投入できるので、腰にもやさしいとされています。
メンテナンス
フィルター
定番のフィルター掃除ですね。
縦型の「糸くずフィルター」やドラム式の「乾燥フィルター」「排水フィルター」等の各種フィルターは定期的に点検が必要です。
衣類に糸くずが付きにくくなるし、乾燥のムラもなくなり、排水溝も詰まりにくくなります。
洗濯機の傾き
長い期間使用していると、振動などにより洗濯機に傾きが生じる場合があります。
傾きが生じると騒音、ガタツキの原因となり、故障につながります。
定期的に洗濯機が水平に設置されているか確認する事も大事ですね。
洗濯機の「仕組みと方式の特徴」必要なメンテナンスについて まとめ
冷蔵庫も「家電三種の神器」とよばれているくらいですから、一家に1台は当たり前の家電製品です。
年々性能も良くなり、全自動でもはや”入れるだけ”で簡単に洗濯出来てしまう時代です。
ただ、メンテナンスに関していえば、家電の中でも最も注意して点検が必要なんじゃないかと思いますね。
それこそほぼ毎日、365日汚れた衣類を洗っている訳ですから、洗濯機の稼働率から考えると定期的なメンテナンスは必須です。
安い買い物ではないので、長持ちさせる為、効率良く使うためにも仕組みは知ったうえで賢く利用したいですよね。