けっこう前から販売はされていましたけど、先日Amazon公式の「Amazonスマートプラグ」が発売されて、少し話題になっています。(ですよね?)
スマートプラグには他にも「タップ付きスマートプラグ」なんかもありますから、個人的には特段話題にあがるほどでもないような気がするのですが、Amazon公式だからですかね、そこがポイントなのかもしれません。
似たようなガジェットには「スマートリモコン」がありますが、これとは性能がかなり異なります。
それでは「スマートプラグ」と「スマートリモコン」について、それぞれの利点や特徴、違いについてまとめたいと思います。
目次
スマートプラグ
基本は電源操作のみ
写真の通り、プラグ型のデバイスになっているので、コンセントに挿入することで電源を確保し、それだけで利用できます。
コンセントの穴がプラグについているので、そこに操作したい家電のプラグを指します。
スマートプラグには「WIFIモジュール」が組み込まれているので、家庭の無線LANに接続させる事が出来ます。
後は「スマートスピーカー」と「専用アプリ」を利用すれば、音声やスマホから家電の電源を操作できるようになります。
特徴
・電源操作のみ可能
・WIFI接続や赤外線リモコンでの操作が出来ない家電でも利用できる
・操作したい家電ごとにスマートプラグが必要
・コンセントは必須
・200Vは対応していないものがある
・スマートスピーカーで音声操作可能
・専用アプリでスマホでも操作可能(外出先からも可)
・無線LAN環境は必須
・安い
スマートフォンの専用アプリで、スマートプラグを無線LANに接続させます。各プラグには適当な名称を割り振れるので、それがIPと結びつき、あとはアプリの設定でスマートスピーカーでの音声操作が可能になる訳です。
また、アプリを登録した時点で、WANの専用サーバーに情報が登録されるので、外出先からはそのサーバーを経由し、遠隔操作も可能になります。(ポート開放などの面倒な作業は必要なし)
利点
WIFIだけでなく赤外線通信にも対応していない製品を、音声操作、スマホで遠隔操作できるのが最大のメリットでしょうね。
電源の操作しかできませんが、コンセントにさすだけという気軽さも魅力だと思います。(時間指定でのON,OFFも可能)
あと安いですね。単品だと¥2000前後で購入できます。
スマートリモコン
リモコンの操作が一通り可能
スマートリモコンは、「赤外線リモコン」を学習させることで、対応家電を操作することが可能です。つまり、電源以外の操作も可能です。
スマートリモコンは、家電から見通しの良い位置の壁などに設置します。そんなに大きくないですね、タバコの箱位じゃないでしょうか。
スマートプラグと同じく、内部に「WIFIモジュール」が組み込まれているので、家庭の無線LANに接続させる事が出来ます。
「スマートスピーカー」と「専用アプリ」を利用すれば、音声やスマホから家電をリモコン操作できるようになります。
特徴
・WIFIモジュールと赤外線モジュールを内蔵
・リモコンに付随する操作が可能
・赤外線モジュール付きの家電しか登録できない
・スマートリモコン1つで複数の家電を制御できる
・赤外線で家電を操作するので、家電から見晴らしの良い位置に設置が必要
・電源はUSBかコンセント
・スマートスピーカーで音声操作可能
・専用アプリでスマホでも操作可能(外出先からも可)
・無線LAN環境は必須
・各種センサーも内蔵している
・少し高い
スマートリモコンに各種赤外線リモコンを学習させることによって、全てのリモコンが一つに集約されるような感じです。
スマートフォンの専用アプリで、スマートリモコンを無線LANに接続させれば、スマホや音声で家電の操作が可能になります。
また、アプリを登録した時点で、WANの専用サーバーに情報が登録されるので、外出先からはそのサーバーを経由し、遠隔操作も可能になります。(ポート開放などの面倒な作業は必要なし)この辺りはスマートプラグと同じですね。
利点
赤外線操作に対応している家電なら、全て1つのスマートリモコンで制御できるのが最大のメリットです。
各種センサーも内蔵しているので、様々なシーンにあった設定を登録できます。(例えば湿度が一定値を超えれば除湿を入れるとか、夕方になれば電灯を点けるとか。)
価格は少し高めですが、だいたい¥6000~10000の範囲で購入できます。センサー付きが高くなりますね。
スマートプラグとスマートリモコンの違い
スマートプラグ
スマートリモコンとの違い
・リモコン操作出来ない家電を制御できる
・ただし電源のみ
・家電ごとにプラグが必要
・WIFI通信のみ
・安価
通信の流れ
「WIFI通信のみ」で構成されてます。
【屋内】
スマホ(AIスピーカー) ⇒ 無線LAN ⇒ スマートプラグ(家電)
※全てWIFI通信
【屋外】
スマホ ⇒ オンラインサーバー ⇒ 家庭の無線LAN ⇒ スマートプラグ(家電)
※家庭のLAN以降はWIFI通信
スマートリモコン
スマートプラグとの違い
・赤外線リモコンがある家電のみ制御できる
・赤外線リモコンに付随する操作が可能
・1つのスマートリモコンで複数の家電を制御可
・WIFIと赤外線通信
・各種センサー内蔵
・高価
通信の流れ
スマートリモコンは「WIFI」の入力を「赤外線」に変換して出力します。
【屋内】
スマホ(AI)スピーカー ⇒ 無線LAN ⇒ スマートリモコン ⇒ 各家電
※スマートリモコンまでWIFI、スマートリモコン以降はIR(赤外線)
【屋外】
スマホ ⇒ オンラインサーバー ⇒ 家庭の無線LAN ⇒ スマートリモコン ⇒ 各家電
※家庭のLANから無線LANはWIFI、スマートリモコン以降はIR(赤外線)
まとめ
個人的には、1つのデバイスで多くの家電を色々制御できる「スマートリモコン」の方が魅力的ではありますが、ただ単に、「1つの家電の電源を操作したい」とか「赤外線に対応してない」とかの理由であれば、「スマートプラグ」の方が良いでしょうね。価格も安いし。
両者とも「IFTTT」に対応しているので、スマートプラグは電源だけといえど、ちょいと工夫したり出来そうです。
一応筆者の家では「Nature Remo」というスマートリモコンを利用して、スマートホームを構築しています。結構便利ですので、興味ある方は過去記事を読んでみて下さい。↓