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【AIでは代替え出来ない】「電気主任技術者不足問題について」

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【AIでは代替え出来ない】「電気主任技術者不足問題について」

発電所、ビルや工場などの高圧の受電設備(事業用電気工作物)を保安、点検する事は法律で義務付けられており、その職務を行う事ができるのが「電気主任技術者」になります。

電気主任技術者は、各事業者ごとに雇用関係にある人間が選出されます。

つまり、大きな電力を扱う事業所では必ず必要な人材になる訳です。

電気主任技術者になるためには、国家資格が必要であり、下記の3つに分けられています。

・第1種電気主任技術者(すべての電気工作物)

・第2種電気主任技術者(電圧17万ボルト未満の電気工作物)

・第3種電気主任技術者(電圧5万ボルト未満の電気工作物)

保安、点検の範囲は下位に行くほど狭くなりますが、事業所の規模の大きさによりいずれかの電気主任技術者が必要になります。

しかし近年、電気設備の増加や少子高齢化により、電気設備の保安に問題を抱え始めました。電気主任技術者が不足しているのです。

技術者不足は他にも要因がありますが、とにかくビルや工場など、比較的大きな事業所は、思わぬ所で人材不足に悩まされる事になりそうです。業務の内容から、AIでの代替えは困難でもあります。

今回は「電気主任技術者」について、意外と重要な役割を担っている職業であることをお伝えしたいと思います。

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電気主任技術者について

電気主任技術者とは

高圧以上の電気工事や電気設備の維持・運用に関する「監督」を行うことが出来る技術者で、受電設備を持つ事業所にはなくてはならない人材です。いわゆる「電気のエキスパート」ですね。

電気設備の定期的な保守、点検の他、立場的には「監督」になるので、基本的には電気設備の改修、工事が必要な際は「電気工事士」に任せます。つまり工事の指揮をとったり、完成後の点検といった「保安と監督」がメインになります。

この「保安と監督」、今後AIを活用する事はあっても、代替えは効かない事は分かると思います。

高圧の受電設備を持つビルや工場などには、電気事業法により下記「電気主任技術者の資格」を取得した管理者を雇用し、専任しなければなりません。(ただし、資格取得者でも5年の実務経験が必要)

・第1種電気主任技術者(すべての電気工作物)

・第2種電気主任技術者(電圧17万ボルト未満の電気工作物)

・第3種電気主任技術者(電圧5万ボルト未満の電気工作物)

主な業務内容

電気設備の保守・点検

事故やトラブルが起こらないように、巡視点検や定期的な点検、精密検査を行います。

設備改善の立案や指導

電気設備の改善を立案したり、技術基準に適合するように指導を行います。

事故や災害の対策

事故や災害などによる緊急時に、送電を停止させたり、安全確保のための指揮をとります。

設備工事の保安監督

電気設備の増設や新設、改修などの工事を監督し、完成後に点検を行って保安上の支障がない事を確認します。

資格の取得について

電気主任技術者試験(電検)

電気主任技術者試験(通称電検)は、経済産業省の実施する国家試験です。

この試験に合格することで、電気主任技術者の免状を取得できます。

電検は1種~3種の3つに区分されていますが、いずれも簡単に合格できる内容ではありません。3種が入門的な位置づけではありますが、それでも幅広い電気技術についての知識が要求されます。

ただし、実技試験はなく、マークシートによる選択問題であるため、しっかり勉強すれば合格できます。

試験科目

「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目があり、4科目合格ではれて資格取得になります。

年に1度きり(9月)の試験となりますが、科目合格は2年間有効なので、最長3年間で4科目合格を狙うことも可能です。

モチベーションの維持がかなりキツイですけど。

重要な役割である理由

電気主任技術者の配置が義務付けられている

前途したとおり、高圧の受電設備を持つビルや工場などには、電気事業法により「電気主任技術者の資格」を取得した管理者を雇用し、専任させる事が義務付けられています。

つまり、電気主任技術者なしでは業務を行うことすら出来ないケースがあるのです。

電気主任技術者の不足

こちらも冒頭に書いたとおり、少子高齢化や電気設備の増加によって、人材の供給が間に合っていないのです。

日経クロステックの調べによると、2030年までに「2000人」の技術者不足が懸念されているそうです。単純計算で2000社困るって事。

それもそのはず、ICTに注目が集まる昨今、電気主任技術者?なにそれ?って若者は思うはずです。

時代錯誤な職業に思われがち(そんなことないんだけど)なんで、これも不足する要因だと思います。

電気という根幹部分を支える

職場で電気が止まればどうなるでしょう、バックアップ電源はあるでしょうがそれはその場しのぎにしかなりません。

電気という絶対的に必要なものを維持させ、トラブル発生時には復旧させる電気主任技術者は、電気事業法により定められたとても重要なポジションにいるのです。

【AIでは代替え出来ない】「電気主任技術者不足問題について」まとめ

現代ではあらゆる場所で電気が使われています。

身近にあるものでいえば照明はもちろんエアコンや冷蔵庫、テレビ、オーディオ、パソコン、サーバーにネットワークにAI・・いいだせばきりがありません。

日常にかかせない電気ですが、その安全な運用を監督し、電気設備を管理するのが電気主任技術者です。

AIで代替えする事のできない、電気の根幹を支える技術者は必要不可欠でしょう。

この記事で少しでも「電気主任技術者」について認識が深まれば幸いです。